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皆の本棚

公共本棚

読み終わったが、捨てるにはもったいない本がありましたら、ボンの人はその本を公園にある「皆の本棚(Offener Bücherschrank)」に入れることができます。または「皆の本棚」に気になる本や読みたい本がありましたら、誰でもがそれを自由に持ち帰りできます。本を持って帰らなくても、昼休みの間に「皆の本棚」の近くにあるベンチに座り、様々な本をつまみ読みする人もいます。

人が勝手に本を入れますので、「皆の本棚」では面白い発見ができます。小説、写真集、料理の本、法律の解説、様々なパンフレット、ガイドブックなど、あらゆる分野の本が仲良く並んでいます。

「皆の本棚」が建築の学生のT.ロイエク(Trixy Roÿeck)により考案され、最初の「皆の本棚」が2003年11月に中央駅の近くに整備されました。本棚が気に入った住民は努力し、ライン川の向かい側にあるボイエル地区の川沿いプロムナードにも「皆の本棚」が公開されました。

本を気象の影響やいたずらから守るために、金属からできた、高さは2.1 mの本棚が丈夫なガラス扉を持っています。ボン市民の基金と企業のスポンサーが「皆の本棚」に関して発生する費用を負担し、掃除や本棚の修理などがボランティアにより行われています。

「皆の本棚」の成功に見習い、ボンの南にあるバト・ゴーデスベル地区では2006年に新しい取り組みが始まりました。地区の中心市街地にあるショッピングセンターには「皆の本の小屋(Offene Bücherstube)」が公開されました。以前はショッピングセンターの管理人の事務所だった小屋をショッピングセンターの所有者が無料にて「皆の本の小屋」に貸しています。

「皆の本棚」と同様に、だれでもが「本の小屋」に古本を置いたり、古本を持って帰たりすることができます。営業時間は朝9時から夜10時で、それ以外の時間は鍵がかかっています。小屋の中にはくつろいで本を読めるベンチと子供の本コーナーがあります。「皆の本の小屋」が地区内の出版社と様々な企業がスポンサーになり、また専門の会社がボランティアで掃除を行っています。

「皆の本棚」と「皆の本の小屋」が「ブッククロッシング(BookCrossing)」にも使われています。「ブッククロッシング」とは、アメリカのソフトウエア企業により2001年に開始された、インターネットで情報を公開するの古本の宝探しです。

「ブッククロッシング」を行うために、古本をインターネットに登録し、登録の際にもらったID番号を本に張っておきます。ID番号のついている本をどこかに置いたり、隠したりすると、本の居所に関しての情報をインターネットに流します。本に関するヒントを受けた人が本の探査に出かけます。本を見つかりましたら、前の所有者にメッセージを送ることもできます。

遊び心のある古本交換です。

外部リンク皆の本棚(ドイツ語)
外部リンクブッククロッシング(英語)


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最終更新:2006年3月20日
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