(*鉄道の好きな女は「鉄子」なら、道路に興味のある女は…?)
楽しそうですけど、ちょっと怖いかな?
なるほど、ハルブルク区の環状道路整備は失敗でした。木曜日にはヘニンク・フォン・ラーディゲス区整備部長の講演を聴いてきました。多くの都市と同様に、放射道路と3つの環状道路を中心とした道路網が50年代に計画されたが、ラーディゲス部長の言葉を借りると、「ハンブルク市にはこんなものを本当に整備する予算があったことは大失敗でした」。なぜなら、70年代半ばから始まった工事が10年間もかかり、反時計回りの環状道路がほぼ完成しました。その結果、交通量と走行速度があまりにも増えて、環状道路をくぐる地下道があっても街がこの道路により完全に分断されました。この問題を解決するために、環状道路の減幅と交通静穏化が90年代から始まりました。
道路整備と同時にスクラップアンドビルド再開発が行われたが、中心市街地に生まれてきた建物が古くなり、かなり不評になりました。当時の唯一の成功は同時に掘られたSバーンのトンネルと工科大学の誘致だったそうです。
Sバーンの入り口となっている地下道を除いて、ほとんどの地下道が今撤去されています。車線数が減らされ、横断歩道や自転車道が整備されても環状道路が相変わらず問題です。ラーディゲス氏によると、「交通を分離した結果、クルマが増えて、飛ばすばっかりです。得に上下の交通分離が好ましくありません。狭い欧州都市にはやはり賑わいを招く混合利用がふさわしいと思います。このことを自動車中心の70年代から習いました。今の住民も膨大な交通整備に猛烈に反対するでしょう。」
さすがにその通りです。
ベロシティー会議のビデオがありました!
(リポートはまだですが…)
ただいまコペンハーゲンから帰ってきました。
ハンブルクのADFCを代表して、コペンで開かれた自転車会議に出席しました。49カ国の人々が1000名以上参加しました。日本からの出席者は4名だったようですが、宇都宮共和大学の古池弘隆先生に大変久しぶりに会えて、面白い人々に出会って、とても嬉しいことでした。
会議の印象は様々ですが、コペンの自転車交通も見事でした。晴天のせいか、朝の自転車通勤ラッシュが得に印象的でしたので、とりあえずそのビデオを乗せておきます。現在は会議のリポートを書いている最中ですが、その完成までにはもう少し時間がかかりそうです。
お楽しみに!
そろそろ夏になってくれるのかな?今年の気温が相変わらず低く、雨が多くも自然がますますみどりになってきます。このみどりが非常に魅力的で、週末をますます外で過ごすようになりました。
先日はほぼ一年前に
自転車の旅で訪れた「メルン」という小さい街に出かけました。ビンテージの自転車マーケットが偶然に同じ日に開かれました。品ぞろいが限られていましたが、ほとんどの自転車は戦前のものでしたので、私の両親が昔乗った自転車とそっくりでした。私でも懐かしいと思いました。見たことのないカーバイドランプなどもあり、販売者もわからないぐらい古いパーツもありました。
当時の流行りでメーカのマークも面白いと思いました。ヘッドチューブの派手なワッペン、前輪の泥よけに設置するフィギュアとフレームや泥よけに描いてあるエレガントな縞模様…。面白いディテールを見れば見るほど発見できます。しかし、一番びっくりしたのは、今は洗濯機のメーカとして有名なミーレ社が昔自転車を作ったことです。やれやれ、知らなかった…。
自転車はあまり進化しないと思い込むがちですが、自転車技術が大きく進化した気がしてきました。
ところで、先週末は4連休でしたので、メルンを中心にサイクリングに出かけてきました。そのときは昨年も通った運河を一部通りましたので、昨年の楽しい
サイクリングを何回も思い出しました。
大きな出来事はありませんでしたが、沿道の田園風景、栃の並木道路、こじんまりした集落、古い農家や新鮮なみどりと真っ黄色に広がっている菜の花畑を楽しんで、充実した日々を過ごしました。ある村の教会をふうと眺めたら、教会の鍵を持っている人がやってきて、教会の中を案内してくれて、誇りを持って教会の古い歴史を紹介してくれました。本当に小さい教会でしたが、中にある美術品や歴史遺産がリューベックやリューネブルクの立派な教会に負けないほどすばらしくて古いものでした。田舎を軽蔑してはいけないよ!
今週末もまた自転車で出かけようかな?
連邦環境局(UBA)が今週発表した資料によると、自動車交通が安すぎます。その対策としては、連邦環境局が面的な道路料金の導入を推薦しています。「乗用車の料金があり得ない!」と出張している政治家も、自動車ロビーも猛反対ですので、新聞は今その騒ぎで一杯です。
2005年をベースに、連邦環境局が道路交通から発生する費用(道路の維持管理の他に環境影響、事故発生などを含む)と自動車税や石油税金などの収入を比較し、貨物交通に関しては年間128億ユーロの赤字、乗用車交通に関しては年間468億ユーロの赤字が算出しました。
気候・環境影響の他には騒音、大気汚染や空間の分断などの影響がありますので、発生者(つまり車に乗る人)がそれぞれのコストを担うべきであると、連邦環境局が強調しています。道路が込んでいるときの料金を高く設置すると渋滞の悪影響を緩和ができることや、排気ガスに含まれている汚染物に応じた料金による環境影響の緩和が可能であることも指摘されています。
基本的には、以下の3種類の料金が検討されています。
その結果、連邦環境局がドイツ国内のすべての道路に関しての走行距離単位の料金導入を推薦しています。この料金を導入した場合は、他の自動車関連税の軽減が可能です。
このようなことが実現するまでに多くの議論と時間が必要でしょうが、電車やバスに乗るときは距離に応じた切符を買うことは当たり前のに、車だけはなぜ違うのでしょうか?
バスや電車に乗って、本を読むことはありませんか?ハンブルクの場合は、わざわざ本を持って行くことが不要になるそうです!
バスにもっと乗ってもらうために、市の公共交通事業者が100台の路線バスに本棚を設置し、今年の5月から「移動する図書室」を始めようとしています。各本棚には本を50冊ほど収めることができます。乗客の誰でもが好きな本を取ってめくってもかまいません。不要になった本を置いても良いのようです。ほんの数が減らないように、市の清掃企業が運営している中古品販売店が本をさらに3年間補うことになっていますので、気に入った本を持ち帰ってもかまいません。ハンブルクの「移動する図書室」が何となくボンの公園などに設置されている
公共の本棚のようなものですので、本当に楽しみです。
「移動する図書室」にいつ会えるのかな?本棚の設置されているバスの車体にはロゴマークのシールが張ってあるようですが、どのバスがいつ、どこを走るかは決まっていないので、目を皿のようにして探すしかないでしょう…。
ところで、別件ですが、4月1日には次のエッセイがシクロチャンネルに
アップされました(閲覧にはフラッシュが必要)。今回のテーマは「自転車に優しい市町村の協議会(AGFS)」です。
昨日は楽しい一日でした!自転車にのり、ハンブルクの風を切って回りました。
サイクリングの主な目的は市内のベロルート2号線の評価でした。他のベロルートと同様に市がこのルートを今後、改良しようとしています。「全ドイツ自転車協会(ADFC)」の会員12名と州の自転車交通計画担当者が午後3時に市役所前の広場で合流し、ルートを通りながら、ルートの問題点やその解決方法などを議論しました。舗装、案内標識や違法駐車の問題はルートを走りながら本当に良く把握できます。新緑が出て、お天気が最高でしたので、このサイクリングはさらに大変楽しいと思いました。
数年前に、市が12の放射ルートと2つの環状ルートを日常利用の自転車幹線ルート(ベロルート)として計画しましたが、以前の州政府が自転車交通を好まなかったので、その一部しかが整備・案内されていません。具体的な整備や標識の設置は区の役割ですので、ルートの完成度がさらに様々です。しかし、現在の州政府が自転車交通に力を入れていますので、ベロルートが改めて注目されてきました。昨日は皆で走ってきたルートはその一つです。
ベロルートが日常交通のために用意されますので、ルートの整備に関する条件が厳しいものです。どの季節にでも、昼間にも夜にも速やかで快適に走れるルートの状況を保つべきです。そのためには適切した舗装(なるべくアスファルト舗装)と専用の分かりやすい案内標識や清掃と除雪が必要です。自転車の空間をゾーン30などの車道内に確保してもまったくかまいませんが、時速25~30キロで速やかに走っている自転車と歩行者がぶつからないように、自転車の空間を歩行者空間からなるべくはっきりと分かれるべきです。
日常交通のベロルートを補って、市がさらにレクリエーションルートを整備・案内しています。このルートを昼間のみに使う傾向が強いので、整備条件がベロルートと異なり、そのネットワーク設計が独立しています。多くのルートが公園や緑地を通りますので、これらのルートが家族などで自転車で楽しく遊べる空間となっています。
ベロルート2号線の視察が終わって、自転車を漕いで目的地付近に暮らしている友人の家に遊びに行って、夜はオッテンゼン地区の飲み屋で別の人々と合流し、夜遅くまで大変楽しい一日を過ごしました。
ついつい遅くなりましたので、ハンブルク市内の電車が金曜日と土曜日に24時間運行し、自転車の持ち込みが可能であることは大変助かりました!
毎年のイースターは金曜日から月曜日の4連休があります。今年はイギリスから友達が遊びに来ますので、金曜日だけは北海の海岸まで出かけました。「みずうみ」や「白馬の騎手」を書いたシュトルムが出身のフーズムがこの季節、その辺の一番見所はすた。なぜなら、フーズム城前の広い芝生が毎年の春先に満開のクロッカスで紫色に染まるからです。
しかし、今年のクロッカスが遅く、2週間前に一度フーズムに出かけていましたが、クロッカスのイベントが予定通りに開かれても、クロッカスそのもの姿はまだほとんど見えませんでした。今年の厳しくて長い冬のために、クロッカスが3週間ほど遅れているそうです。
花が満開の今は、クロッカスの芝生が本当に、本当に見事です。お城の公園でクロッカスを数えている人に出会いましたが、その人によると4.7ヘクタールの面積にはおよそ1500万のクロッカスが咲いています。ヨーロッパ北部では、この数ほどのクロッカスがある場所が他に無いそうですので、クロッカスの花を是非一度でも見に来て下さい!
しかし、クロッカスはなぜこんなに多いのでしょうか。
ある伝説によると、お城が建てられる前に修道院が同じ敷地内にありました。15世紀にこの修道院に暮らしていた修道士がクロッカスを栽培し、当時は非常に高価な香辛料であったサフランを作ろうとしていたそうです。別の伝説によると、17世紀にお城に住んでいた貴族がケーキやお菓子に大変興味を持ち、クロッカスをサフランのために栽培しようとしたそうです。
いずれにしても栽培されたクロッカスの種類が違うので、クロッカスを増やしてもサフランを取れなかったので、この計画が失敗しました。毎年の春に大勢の人が見に来るすばらしい景観がその代りにできあがりました。
満開のクロッカスは大変印象的でしたが、今回見たのはお花だけではありませんでした。
北海に突き出ているアイデルシュテート半島に出かけて、ヴェスターヘーバザントの灯台を見てきました。厳しい海風が吹いて、堤防を越えたとたんには「寒い!」とびっくりしましたが、平坦で延々した景色が目の前に広がり、数え切れないほどのカオジロガンとコクガンを眺めました。両種ともがガチョウに似た北極圏の野鳥で、北ドイツの北海海岸で越冬し、この季節には小育てを行っています。
羊の子供もたくさんいました。羊は農地を海から守る堤防のどこでも見られます。自然の草刈り機になりながら、羊の足が堤防の土を固め、羊の糞が堤防に生えている草の肥料となっています。このように、堤防が羊のために丈夫になります。
長くて厳しい冬が終わって、自然が少しずつよみがえってくることをみて何となくほっとしました。魚屋でパンに挟んである酢漬けのニシンを買い、フーズムのこじんまりした古い港を眺めながらパンを食べました。外はまだ寒いので、時々喫茶店に入って紅茶やコーヒーを飲んで、気持ちよく体を温めました。
春はやはり楽しい季節です!
2月末は自転車一色でしたが、ブログを書く暇を上手く捕まえなくて、ご報告がかなり遅れています。ごめんなさい!
2月26日(金)~28日(日)にはルール工業地帯のエッセンに出かけました。キャンピング、旅行と釣りの見本市が開かれ、その中には自転車の展示が2ホールで行われました。自転車屋の展示ブースは多かったが、今年は特に電動アシスト自転車が目立ちました。自転車をハンドルでボートのように漕ぐ「row bike」や足を前に向かってコグリカンベントなど、様々な変わった自転車の試験運転ができる場もありました。さらには
全ドイツ自転車協会(ADFC)、連邦交通省、
ノルトライン=ヴェストファーレン州における自転車に優しい市町村の協議会(AGFS)などの展示ブースもありました。ドイツ国内の観光地の宣伝がメーンとなっているホール内でも、自転車が話題として目立ちました。やはり自転車観光が無視できない経済分野に成長したようです!
どきどきはらはらしながら楽しんでみたのは「バイクトライアル」のショーでした。3人の若いお兄さんが特殊の自転車に乗ったままでジャンプして箱や樽などの障害物に上りました。人を飛び越えるスタントもありましたので、見るだけでも心臓が止まりそうでした。
それでも展示会よりも面白かったのは、同じ日に同じ会場内で開かれたAGFS会議でした。市町村の代表者、ADFCの会員や自転車に興味のある方が大勢に集まり、今年の
ベスト・フォア・バイク賞授賞式に出席し、様々なテーマに関する講演やパネルディスカッションを聞きました。
面白いスピーチはいろいろありました。「馬力の多い公用車は要らない!僕は逃亡中の銀行強盗ではなく、市長ですよ!」と、クルマを捨てて電動アシストの公用自転車で飛び回っているテュービンゲン市長の市内の自転車交通促進に関するスピーチは特に印象的でした。「人の脳みそがクルマで汚染され、クルマが人間の空間をどれだけ奪っているかに気づかない!」と主張しているオーストリアの交通学者のスピーチも大変面白いと思いました。
今年のベスト・フォア・バイク賞の受賞者はところでみどりの党の元の環境大臣ユルゲン・トリッティン(人物賞)とフランクフルト市とその周辺の自転車インフラ問題窓口(アイデア賞)です。この窓口が大変役に立つものです。住民などの道路利用者が壊れた自転車道や汚れた自転車用の道路標識に関する情報をこの窓口に届けて、情報が地図に落とされて、担当行政が自転車道や標識の修理を行います。
2月28日(日)には次のイベントがありました。ハンブルクの国際会議場には「自転車観光メッセ」が開かれました。開催者はADFCで、自転車屋や自転車専門の旅行会社などの展示ブースがあっても、見本市そのものの準備や実行は全部でボランティアによって行われています(今年は私も少し手伝いましたよ!)。人がこんなにがんばることを見ると、本当に印象的です。
自転車や新しいパーツと自転車観光地(エッセンでも、ハンブルクでもバルト3国の「自転車旅大国」宣伝が特に目立った)の紹介の他には、自転車の交通安全や自転車の旅に関する講演、自転車旅の経験者が自転車、賢い荷物の積み方や旅の写真を紹介しているコーナー、自転車用のナビが紹介されているコーナーや自転車を試験運転できるホールなどがありました。例年のように、工事現場で見られるようなワイヤーのフェンスが暫定の駐輪場として会場の付近に置かれましたが、雪が相変わらず多くて自転車客が少なかったようです。
来年の自転車観光メッセは3月13日のようですが、またがんばって参加しよう!
さらに、6月22日~25日の間にデンマークの首都コペンハーゲンで開かれる自転車国際会議「ベロシティ」に参加することになっています。日本からも人が来るのかな?
ところで、雪がまだ残っています。今年はちゃんと春になるのかな?
シェアードスペースに関する記事を書きましたよ!
この雑誌のp.14と15です。
やれやれ。「地球温暖化」とは言え、今年の冬は終わりそうもない。雪が2週間前にいったん溶け始めたが、気温がまた低下したので、道路が先週から見事なアイスバーンに化けてしまいました。今の気温は-6度。ほとんどの市町村には氷を溶かす塩が無くなってしまいました。おまけに、除雪を引き受けている企業が今日ストのようです。すばらしい。
幹線道路は除雪されていますが、クルマで地区内道路に入ることは緊張します。車輪が雪に掘った深い溝の間に盛り上がっている雪が凍ってしまったので、車体の低いクルマががりがりとその上をこすっていきます。この溝のために曲がることも不可能で、クルマで鉄道を走っているようなことです。氷に囲まれている沿道駐車場への出入りはさらはらはらします。
しかし、歩行者も大変です。氷の上に砂がまいてあり、気を着けば何とか無事に歩いていける歩道もありますが、凸凹の氷のために沿道駐車のクルマや(ハンブルクでよく見られる)煉瓦の壁にしがみつきながら歩くようなところもあります。けがや骨折が相次ぎ、病院も大変そうです。普段は自転車や徒歩の郵便配達も転んでけがをした人が多く、半分あきらめたそうです。
そして、自転車は?ハンブルクの自転車道が除雪されていません。自転車で歩道を走ってはいけませんが、凍っている車道で滑っているクルマの間を塗っていくのも命がけです。そこで、社会民主党の議員が自転車道の除雪に付いて議会に問い合わせた結果、「冬の自転車が少ないので、除雪は不要。転んでけがをしても責任は負えません。」との回答がきたそうです。しかし、州の道路法が制定された1974年以降は自転車の位置づけや数が大きく変わっただけではなく、自転車での通学などが今のお天気でも続いているので、「自転車道の除雪は重要だ!州道路法を改正するべきだ!」との声が今年の厳しい冬で増えてきました。
しかし、私の自転車にはスタッドレスタイヤがないので、この状況の中で自転車に乗ることはないぞ!
1月18日~22日は社団法人日本交通計画協会の調査団体と同行し、自転車交通計画を調べにイギリスのロンドンとブリストル、そしてドイツのベルリンとキールに出かけました。両国の交通省にも訪問しました。メンバーと内容が大変楽しい調査で、私もとても勉強になりました。
調査の結果を纏めることは私の役割ではなく、ブログの限られたスペースでできることではありませんが、受けた印象や考えてことを簡単に述べさせていただきます。
ドイツでは、自転車に関する基本的な考え方が特に印象的でした。「自転車交通をシステムとして見なすべきです!」とのことで、クルマと同様に、自転車のが走行空間や止める空間以外には関連のサービスも必要とする考え方です。例えば自転車への通勤手当、必要なときに手に入る修理サービスや自転車用のパーツ、自転車で旅する人にとっては使いやすい宿、企業や公な所などにあるコインロッカーや店舗などの荷物配送サービスなどを、その「システム」を形成しています。ドイツ国内では、自転車に熱心である多くの人々がこのシステムの完成を目標に掲げているようです。行政が単独に実現できるようなものではなく、様々な分野の多くの人の努力を必要とし、この目的に達することは大変でしょうが…。
イギリスの自転車事情も大変印象的でした。イギリスを初めて自転車で旅した80年代後半と比べて、クルマに関する考え方も、自転車に関する考え方も大きく変わりました。1999年以降は(ドイツなどの「ゾーン30」に相当する)「20mphゾーン」が市町村の判断により自由に導入されるようになり、2000年頃以降はオランダの「ボンエルフ」に相当する「ホームゾーン」が導入され、「人に優しい道路」への転換が明確です。最近は自転車も注目されています。
その結果、自転車に集中的に力を入れている市町村が最近増えてきました。その一つはイングランド地方南西部のブリストル市です。古くからの港町で交通拠点としての歴史が長いブリストルが2008年に「イングランド初の自転車都市」に選定され、自転車促進に関する補助を受けるようになりました。この補助金を活かして、ブリストル市が自転車用のインフラ整備に力を入れているだけではなく、自転車に関するマーケティングやイベントなどのソフト制作政策も熱心に行っています。その中には子供の自転車教育、企業へのアドバイスと補助や、居住者を訪問するアドバイザー制度などがあります。事業の目的は自転車利用を増やすことですが、市がは特に自転車利用の健康効果、交通渋滞の削減や自転車の環境効果を期待しているそうです。ところでこの取り組みとは特に関係がありませんが、イギリス全国の自転車ネットワークなどにがんばっているNPO法人「サストランス」の本部もブリストルにあります。
なお、余談ですが、ブリストルの「先端的な交通に関する取り組み」は港と自転車に限りません。市をロンドンとつなげる鉄道が1840年に開通しましたが、イギリス国内の時間がその当時まだ統一しませんでしたので、中心市街地にある市場の時計には分針が二つあります。分針一つがブリストルの時間を表し、もう一つは10分ほど進んでいる鉄道の時間、つまりグリニッジ標準時を表しています。ブリストルの時間とロンドンの時間が1852年に初めて統一しましたが、それ以前は汽車に乗り遅れてしまった人がどれぐらいいたのでしょうか?
私が「全ドイツ自転車協会」に関して書いたエッセイがシクロチャンネルに
アップされました(閲覧にはフラッシュが必要)。取り急ぎご連絡まで…。
最終更新:2010年7月3日
© Susanne Elfferding. All rights reserved.
ブリストル駅舎内の駐輪の写真は
ウィキメディアコモンズの
写真に基づきます。
撮影:Geof Sheppard。
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